サルヴェの祈り

とても暑い昼でした。

ヴォーカル・アンサンブルカペラの演奏会にでかけました。

こちらの演奏会がおもしろいのはミサ形式というところです。

ふだんなら、歌詞を確認したり、解説を読んだりしながら聴くところ

ですが、ここの演奏会ではどういうわけかそういう気が起きません。

 

その日もただただ音に集中。

丁寧に生み出される音は、講堂内を清らかにしていく。

その空気に私は身を委ねます。

自分がどこにいるのか、何者か、すべて忘れたようにして。 

 

演奏会が終わる頃、夕方の光が射しこんでいるのに気がつきました。

いつからだっけ。

そして演奏会は終わりました。

 

私の持つ時間を、カペラは見事に狂わせました。

戸惑うけれど、うれしい裏切り。

とても贅沢な時間。

そうだ、外国に行ったときと似ている。

別世界に行ったときのあのかんじ。

 

とてもよい演奏会でした☆